Hermann Prey (独 Bariton 1929〜1998)
ヘルマン・プライ
F=ディースカウと並ぶドイツの正統派リート歌手。シューベルト、シューマン、マーラーを得意とし、F=ディースカウに次ぐレパートリーを持っていた。その時代の為に常にF=ディースカウと比べられたが、その瑞々しい美声で歌われる温かなリートは、あまりに洗練された感のあるF=ディースカウとはまた別に、世界中に多くのファンを持った。
1929年ベルリンに生まれ、ベルリン音楽大学でギュンター・バウムやハリー・ゴットシャルクに師事。52年ニュルンベルクでのマイスター声楽コンクール第1位。この年にはオペラ・デビューし、57年ウィーン国立歌劇場に「セビリアの理髪師」のフィガロ役でデビューし、名声を確立、その後、世界中の歌劇場で歌った。81年にはバイロイト音楽祭で「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のベックメッサー役で絶賛される。
リートではPhilipsにモーツァルトから現代までのドイツ・リートの大全集を録音。リート録音史上の偉業として知られている。オーストリアでのシューベルト全作品の演奏を目的とした音楽祭、シューベルティアーデ音楽祭を企画、これは現在シュヴァルツェンベルクでのシューベルティアーデ音楽祭として世界中のシューベルト愛好家にとって憧れの的になっている。
親日家として知られ数多く来日したが、シューベルト・イヤーの97年、東京での全シューベルト・プログラムの5回連続公演を最後に、1998年7月23日没。
代表的録音:
リート・エディション
シューベルト「冬の旅」(エンゲル)「美しき水車小屋の娘」(ホカンソン)「白鳥の歌」(ムーア)ゲーテ歌曲集(エンゲル)