Jägers Abendlied D215 狩人の夕べの歌
Johann Wolfgang von Goethe ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

Im Felde schleich ich, still und wild, 野原を僕は忍び歩く、静けさで激しい思いを装い、
Gespannt mein Feuerrohr. 自分の銃をじっと構えながら。
Da schwebt so licht dein liebes Bild, その時 君の愛しい姿が明るく浮かび上がる、
Dein süßes Bild mir vor. 君の美しい姿が 僕の前に。

Du wandelst jetzt wohl still und mild 君はきっといま静かに 穏やかに
Durch Feld und liebes Tal, 野原と愛する谷を歩いているのだろう、
Und ach, mein schnell verrauschend Bild, そして ああ、僕のつかの間の姿は、
Stellt sich dir’s nicht einmal? 君の前には現れていないのだろうか?

Des Menschen, der die Welt durchstreift 怒りと嫌悪で一杯になりながら
Voll Unmut und Verdruß, 世界をあてもなく歩き回り、
Nach Osten und nach Westen schweift, 東へ西へとさすらう人間の姿が。
Weil er dich lassen muß. それは君を残して行かなければならない男の姿なんだ。

Mir ist es, denk’ ich nur an dich, 月を眺める時には、
Als in den Mond zu sehn; 君のことばかり考えてしまい、
Ein stiller Friede kommt auf mich, 静かな安らぎが訪れるけれど、
Weiß nicht wie mir geschehn. 僕には何が起きたのかは わからない。